ListCamで定点観測
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■定点観測の勧め 建築されていく様子をこの目でずーっと見学したかったのですが、なかなかそうは行きません。 しかし、何とか職場からもリアルタイムで現場を見ることができないだろうか... そんな発想から試行錯誤する内にListCamに出会い、今回のシステムを実現するに至りました。 ListCamを使用して現場の状況を定期的に画像をキャプチャーし、自動的にFTPでウェブサーバーに転送する事により、HP上にリアルタイムで総ての模様を披露する事ができたわけです。
これのお陰で遠隔地においても現場作業を確認できたばかりでなく、定点の記録も記念に残すことができました。 上棟時に記録した画像をアニメGIFでつなぎ合わせ、動画的にする事も応用としてできたわけです。 ■ListCamとは MUSE石川先生作の「ListCam」は、カメラで捕らえた画像を定期的にキャプチャーし、ファイルに記憶すると共にFTPでインターネット上のウェブサーバーへ画像データーを転送する機能を有しています。 定点観測に必要とされる大凡の機能を備えながら、フリーソフトとして配布されているのは非常に大きな魅力です。 ソースはVBで、ソースコード自体も公開されているのも魅力です。 ■使用した機材 1.カメラ 使用したカメラは、ヤック株式会社製の自動車用バック監視カメラです。安価に防雨性能を得るのが最大の理由で、写真のようなパックで自動車用品店やホームセンターで入手できます。 CCDは27万画素ながら、レンズはピンホールレンズなので、画質は大して良く有りません。 焦点の調整は若干ながら可能ですが、かなりの妥協が必要です。 2.電源 カメラが車載用なので、DC12V電源が必要です。今回はAC100Vよりスイッチング電源を使用して供給しました。 3.PC 300MHzセレロンのノートPC(レッツノート)を用いました。 4.キャプチャーカード キャプチャーはPCカードスロット用のPCCAP(I/Oデーター)を使用しました。 PCMCIAなので速度的には難がありますが、動画を扱う訳で無いので、特にストレスは感じません。 5.通信回線 インターネットに接続可能な環境が必要です。 今回はCATVのポータルサイトに接続しました。ListCamから提供されているTimer FTPで定期的(1分間隔)にアップロードしています。 携帯電話やPHSからの接続でも可能ですが、転送を頻繁に行うと通信費がかさむ結果となりますので要注意です。 最近リリースされた、ListCamバージョン2.04はFTP転送機能がバンドルしてありますので、接続も容易に行えるようです。 ■システム構成 こんな感じでしょうか...(^^ゞ ■ちょっと実験! 遠隔で監視ができるのなら、もう少し欲を出して携帯電話からも見れるようにしようと思い立ち、実験してみることにしました。 i-modeではJPEGファイルの扱いは不可であることと、画像サイズの制約があることなどから、FTP転送する前に簡単なプログラムで画像のリサイズ、GIFファイルへの変換作業が必要となります。 左が元画像なのですが、i-modeで表示させると、ひじょーに情けない画像になってしまうようです(; ;) 技術はまだまだ進歩の余地がありそうで、次世代携帯が普及する頃には、恐らく実用的なレベルになるでしょう。 |